日本ライフセービング協会は、飲酒による溺水防止を強く呼びかけるため、2020年8月1日(土)〜31日(月)『飲んだら、泳がない。』キャンペーンを海上保安庁の後援、活動趣旨にご賛同いただいたサッポロホールディングス株式会社の協賛により実施いたします。
全国のライフセーバーは、水辺の事故ゼロのために活動していますが、飲酒が原因による事故があとを絶ちません。特に2020年の夏は、新型コロナウィルスの影響で海水浴場の開設中止も多く、いつもと違う夏季海岸利用が求められます。
ライフセーバーのいない水辺でも、みなさん自身が『飲んだら、泳がない。』をはじめ、自分の身を守り、見守りあって事故防止に努めてくださることを願っています。
今回、キャンペーンに伴い、どうして飲酒後の入水が危険なのか、日本ライフセービング協会メディカルダイレクターの医師が解説するメッセージ動画を制作しました。
【 飲酒が起因の水難事故の現状】
日本ライフセービング協会では、水辺の事故ゼロをめざして、溺水事故防止活動に取り組んでいます。しかし、飲酒を原因とする水難事故が後を絶ちません。
ライフセーバーが活動した全国 約200箇所の海水浴場統計によると、2019年は、溺水事故の人的要因のうち飲酒によるものは全体の「14%」で、泳力不足の次に多く報告されています。
過去7年間を見ても、遊泳中に溺れて心肺停止となった方のうち、「約3割」が飲酒をしていました。
【飲酒をすると人間の体はどうなるのか?】
夏のビーチやプールサイドでは、紫外線を多く浴び、汗をかくことで脱水症状になりやすいです。つまり、普段より酔いやすくなります。また、お酒に酔うと判断力が鈍くなり、素早い、適切な行動ができなくなります。
【アルコールを摂取して入水するのがどんなに危険なことなのか】
飲酒の後に泳ぐと、疲れやすく、体温が下がりやすく、そして脚の筋肉がつりやすくなります。また、嘔吐したものが気道に入り窒息しやすくなるため大変危険です。絶対にやめましょう!
『飲んだら、泳がない。』
わたしたちひとりひとりが、実行できるWaterSafetyです。
勇気をもってまわりの人にも伝えてください。
【後援】海上保安庁
【協賛】サッポロホールディングス株式会社
2015年より活動趣旨にご賛同、ご支援いただいております。
【出演】公益財団法人日本ライフセービング協会 メディカルダイレクター
南多摩病院 救急科専門医 朽方 規喜 先生