救助救命本部

JLA認定海水浴場申請のご案内

JLA認定海水浴場とは

国際ライフセービング連盟(ILS) のRisk Assessment Framework に基づき、海水浴場におけるHazards & Risks と、事故防止、監視・救助体制などのBeach management & Patrol system について、ILS-Europe のDesignated Bathing Area Risk Assessment Report に準拠しつつ、日本の溺水事故の要因や監視・救助体制の課題などを考慮したJLA Beach Risk Assessment Method により、総合的に海水浴場の安全性を評価し、有識者で構成される「JLA海水浴場安全性評価特別委員会」での審議を経て、一定の基準を満たした場合に認定される海水浴場です。

JLA認定海水浴場( 2022年6月現在)

千葉県 銚子市 銚子マリーナ海水浴場
山武市 本須賀海水浴場 
九十九里町 片貝海水浴場/不動堂海水浴場
御宿町 御宿中央海水浴場
館山市 北条海水浴場
東京都 新島村 黒根海水浴場 
式根島村 泊海水浴場
神奈川県 横浜市 横浜海の公園海水浴場
逗子市 逗子海水浴場
鎌倉市 由比ヶ浜海水浴場 
藤沢市 片瀬西浜海水浴場
湯河原町 湯河原海水浴場
福井県 高浜町 若狭和田海水浴場
静岡県 牧之原市 静波海水浴場 / 相良サンビーチ海水浴場
下田市 白浜中央海水浴場/白浜大浜海水浴場/外浦海水浴場/多々戸海水浴場/入田浜海水浴場/吉佐美大浜海水浴場
兵庫県 神戸市 須磨海水浴場
大分県 大分市 田ノ浦ビーチ海水浴場
宮崎県 宮崎市 青島海水浴場

認定取得のメリット

海水浴場は地域の豊かな財産です

  1. MERIT 1
    海水浴場の潜在的なリスクが明らかになります。
  2. MERIT 2
    評価後のリスク対策を実施することで、より安全性の高い海水浴場を開設できます。
  3. MERIT 3
    第三者機関により評価された安全性の高い海水浴場としてPR できます。

認定までの流れ

6月末まで

申請用紙の提出
所定の申請用紙に必要事項を記入の上、JLA 事務局へ提出*申請用紙はホームページからダウンロードしてください

認定料のお支払い

7-8月

海水浴場の視察

9-12月

リスク評価

1-2月

JLA 海水浴場安全性評価特別委員会開催
リスク評価フィードバック

3月

認定証発行



JLA認定海水浴場申請申込書

評価・認定料

申請者の条件

海水浴場開設関係者(都道府県/市区町村/海水浴場組合等)

初年度認定料

40 万円(一般料金/1 海水浴場につき)
30 万円(特別料金/JLA 登録クラブの活動する1 海水浴場につき)

有効期限

3年間

認定継続料(再評価)

40 万円(一般料金/1 海水浴場につき)
30 万円(特別料金/JLA 登録クラブの活動する1 海水浴場につき)

初年度条件付き認定だった場合

次年度再評価
10 万円(一般料金/1 海水浴場につき)
5万円(特別料金/JLA 登録クラブの活動する1 海水浴場につき)

初年度非認定だった場合

次年度再評価
20 万円(一般料金/1 海水浴場につき)
10 万円(特別料金/JLA 登録クラブの活動する1 海水浴場につき)

*全て税込です
*現地調査に関わる調査員の交通費宿泊費は別途実費が必要です

ILS Risk Assessment Framework

国際ライフセービング連盟が提案するリスクアセスメント
(リスク評価プロセス)

  1. 関係者からのヒアリング Communication and consultation
  2. データの収集 Establish the context
  3. リスク評価の実施 Conduct the risk assessment
  4. リスク緩和計画の策定 Development of a risk mitigation plan
  5. モニタリング及び再評価

JLA Beach Risk Assessment Method

日本ライフセービング協会が提案する海水浴場のリスク評価手法

海水浴場におけるHazards & Risks と、事故防止,監視・救助体制などのBeach management & Patrol system について、International Life Saving Federation of Europe(ILSE)のDesignated Bathing Area Risk Assessment Report Version 8 に準拠しつつ、日本の?水事故の要因や監視・救助体制の課題などを考慮した、JLA 独自の海水浴場の安全性を総合的に評価する手法です。

Hazards & Risks の評価は、離岸流、津波、風波、危険生物等の計18 項目。Beach management & Patrol system の評価は、救急隊などの公的救助機関との連携、監視救助体制、救助器材や教育等の計13 項目。

Hazards & Risks の評価方法は、各項目に設定した評価指標に対し、Probability(可能性)とHarmfulness(有害性)について、3 段階(Low,Medium,High)のリスク評価を行い、その組み合わせから、総合的に5 段階で評価します。

一方、Beach management & Patrol system の評価方法は、各項目に設定した評価指標に対し、3 段階(Satisfied,Neutral,Dissatisfied)で評価します。

JLA 認定海水浴場の条件

JLA 認定海水浴場の認定条件は、Hazards & Risks とBeach management & Patrol system の評価結果(Total score)がそれぞれ80%以上であり、かつ重大なリスクや安全性を著しく損なう可能性がない場合とします。

重大なリスクとは、Hazards & Risks の評価項目のうち、1 項目以上にVery High Risk、High Risk の評価がある場合。また、安全性を著しく損なう可能性とは、Beach management & Patrol system の評価項目のうち、1 項目以上にDissatisfied の評価がある場合のことであり、ともに80%以上であっても、これらに該当する評価項目がある場合は条件付認定とします。

一方、どちらかが80%未満であっても、これらに該当する評価項目がない場合も条件付認定となります。条件付認定とは、別途設定する「リスク緩和計画」を段階的に進めることとし、1 年毎にその進捗をJLA 及びJLA 海水浴場安全性評価特別委員会に報告することが必要です。

JLA 海水浴場安全性評価特別委員会

海水浴場の調査分析及び安全性のリスク評価は、JLA Beach Risk Assessment Methodに基づきJLA が実施しますが、海水浴場の安全性は、学術的、専門的な視点から審議する必要があるため、評価結果は、有識者によって構成された「JLA 海水浴場安全性評価特別委員会」で審議され、その上でJLA 認定海水浴場として承認いたします。

中川 儀英 東海大学医学部附属病院高度救命救急センター長 医師・医学博士
青木 伸一 大阪大学大学院工学研究科教授・工学博士
田中 秀治 国士舘大学大学院救急システム研究科主任・体育学部スポーツ医科学科教授 医師・医学博士
小峯 力 中央大学理工学部教授・博士(救急救命学)
石川 仁憲 博士(工学)技術士(建設部門 河川、砂防及び海岸・海洋)日本ライフセービング協会 溺水防止救助救命本部長