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2020.05.02
【JLA HPT】オープン日本代表監督メッセージ

世界選手権大会 LWC 2022を目指す全選手のみなさんへ

第11期ハイパフォーマンスチーム(11th HPT)は2019年2月より、長竹康介HPTヘッドコーチの元、LWC2020総合6位を目指し新たなプログラムを計画、実施し取り組んで参りました。しかし、新型コロナウィルス感染拡大防止の観点から、3月末より10月末までのHPT任期中の活動を自粛しています。11th HPT 強化指定選手はもちろん、HPT4次募集にエントリーを考えていた選手も、この世界情勢に伴う苦渋の決断にご理解頂きたいと思います。

さて、先日、国際ライフセービング連盟(ILS)よりLWC2020を2022年へ延期するという発表がありました。

今から約2年半後。本来であれば約半年後に控えていた世界大会が約2年半も先の開催となります。学生であれば、学年が2年も上がり、社会人になっている人もいるでしょう。社会人も立場が変わり2年半後の自分がどのような立場になっているか、全く見通しは持てないでしょう。皆さんの人生プランが大きく変わるかもしれません。選手そしてスタッフもこの現実を受け入れるには少し時間が必要でしょう。

東京オリンピック1年延期の決定を受け、あるスポーツでは選考を前に引退を表明した選手がいました。また別のスポーツでは東京五輪を機に引退を決めていた選手が、延期を受け更に1年自分の大好きなスポーツに打ち込むことができると選手生活の継続を決めた選手がいるというニュースを観ました。いずれの選手も自分の人生を懸けてそのスポーツに打ち込み、その国を背負っているという自覚があるが故の考えなのかと私は思っています。

他のスポーツと比べると選手人口に違いはありますが、ライフセービングスポーツの日本代表を目指すライフセーバーとして、この新型コロナウィルスに於ける現状をどのように受け止め、どのように行動していくべきか考えることが必要です。

一方で、ライフセービングスポーツは他のスポーツとは違った魅力、価値があると私は信じています。ライフセービングスポーツこそ、スポーツ本来の魅力があり、世界平和に貢献できる価値があるのではないかと考えています。

今後、皆さんがどのような形でライフセービングに携わっていくべきか。

今、皆さんができることは何なのか。一人ひとりが考えなければなりません。

一人のスポーツ選手である前に一人のライフセーバーとして。

LWC 2022を目指す選手、そして日本中のライフセーバーへ。

We have to stay at home.

 

LWC2022オープン日本代表監督 植木将人

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