オンライン学習教材【e-Lifesaving】(https://elearning.jla-lifesaving.or.jp/) をリニューアルしました。
新たに、学校の先生や指導者が水辺の安全教育を学べる【指導者向けコーナー】を設け、さらに、マリンレジャーでの事故予防に焦点を当てた「釣り中の事故多発!みんなで考えよう!」などの新コンテンツを公開。特に、小・中学校の水泳授業で活用できる「水泳の授業で事故予防能力を育むプログラム」を新たに公開し、教育現場の安全教育を本格的に支援します。
悲しい事故を繰り返さない
高知市プール事故と水泳教育の見直し
2024年7月、高知市立長浜小学校の児童が水泳授業中に死亡した事故を受け、第三者検証委員会は教員間の連携不足や授業内容、バディシステムの未徹底など、複数の課題を指摘しました。この事故を契機に、教育現場での安全対策の重要性が再確認され、室伏広治スポーツ庁長官も「安全対策を講じれば防げた可能性があった」と述べるとともに水泳授業の継続を訴え、「競泳だけでなく、広い視点での安全教育の推進」を呼びかけています。 水泳授業の目的を「事故防止教育」まで広げる必要性が全国で求められており、日本ライフセービング協会は「e-Lifesaving」を通じて、学校教育現場の安全指導(水泳授業の安全と子どもの水難事故防止教育)を支援しています。
e-Lifesavingリニューアルのポイント
1.TOPぺージに先生・指導者向けコーナー新設
水泳授業や水辺のレジャーを指導する先生・指導者が、水辺での安全教育や指導方法を体系的に学べる専用コーナーを新設しました。従来の「監視基本編」や「クイズ選択編」に加え、【水泳の授業で水難事故を未然に防ぐための自己保全能力を育むプログラム】に関連する新しい動画を3本公開しました。実際の指導場面を紹介し、子どもたちへの声かけや指導方法など、現場で役立つ内容を提供しています。 ウォーターセーフティプログラムは、小学校や中学校の水泳授業において、事故防止に必要な心得や技能(浮く運動、ライフジャケット活用、着衣での対処方法など)を学び、命を守るための能力を養成します。先生・指導者は、対象学年や授業環境に応じた安全教育を進めていただけます。
https://elearning.jla-lifesaving.or.jp/
2.「動画で学ぼう」コーナーに「活動別動画」を新設
マリンレジャーや日常の水辺活動ごとのリスクに応じた学習動画をまとめた【活動別動画】コーナーを新設しました。
(https://elearning.jla-lifesaving.or.jp/videos/activity.html)
第一弾として、「釣り中の事故多発!みんなで考えよう!」を公開しました。この動画では、釣り中の落水事故リスクやライフジャケット着用の重要性を解説し、万が一の際にはどう対処すべきかを学べます。また、保護者と一緒に、子どもを救おうとする大人が溺れるケースを再現し、適切な助け方(トーク、リーチ、スロー)の重要性を強調しています。