溺水防止救助救命

公的救助機関を対象としたIRB 講習会

ライフセービングとIRB

IRB(Inflatable Rescue Boat)は機動力が高く、多くの人員を運搬でき、要救助者を引き上げた後に直ちに処置ができる等、優れた救助器材です。この高い能力は、波が砕ける厳しい環境である海における救助に有効なことから、IRB は古くから世界のライフセービングの現場で救助器材として活躍してきました。日本ライフセービング協会(JLA)では、30 年以上前の1984 年にオーストラリアの技術を導入し、1991 年よりIRB レスキュー(メンテナンスも含む)の教育プログラムを展開しています。

資格取得者

IRB クルー:175 名
IRB ドライバー:75 名
IRB インストラクター:22 名
2020年3月13日現在

実践から蓄積された技術

ライフセービングの現場ではIRB の導入により、より高度で効率的な救助が各地の海水浴場(18 ヶ所)で展開されています。一方、近年では、地球規模で自然災害が頻発しています。災害時には限られた資器材と人員で確実な救助救命が求められ、浮遊物が多い洪水や津波・高潮などの水災害の現場において、IRB はより多くの要救助者を運搬する器材として優れます。しかし、その使用方法を誤れば、要救助者だけでなく第三者または救助者本人にとって凶器になり得ます。また、自然災害時は迅速な対応が求められますが、そのような時に船外機が動かないことが無いよう日常の適切な維持管理が大切です。

自然災害時の救助現場のために
JLA では、自然災害時においてより多くの人を救助可能な環境の実現として、IRB に関する知識や技能を公的救助機関の皆様へ提供させていただく事業をはじめました。

講習方法

JLA のIRBインストラクターが講習会場(消防本部などご指定頂いた場所)にお伺いして実施致します。
※IRB や船外機等の主要資器材は、実災害で使用される資器材を活用し、保有している資器材の能力を最大限生かせるよう情報共有していきます。

対象

公的救助機関に勤務されている方の中から、2級小型船舶免許証以上の所有者、若しくは小型船舶免許資格は取得していないが乗船して活動する可能性のある方。

講習時間

座学 3時間
実技 3時間

※上記は最低時間です。用意できたIRB 実機数と受講者数によって変動いたします。

受講費

お問い合わせください。

カリキュラムの一例

維持管理
  • 燃料タンクの保管
  • 船外機の毎月点検
  • 船外機使用後のメンテナンス
  • 船外機が動かない場合の対処
  • 船外機が水没したときの対応
  • オイル交換の時期と方法
  • オイルフィルターやプラグの交換時期と方法 等
組み立て
  • 効率の良い船体の組み立て
  • 船外機の脱落防止方法 等
操船・救助技術
  • ドライバー、クルーの乗船ポイント
  • 要救助者の効率的な救出方法
  • 船首達着( バウタッチ) の陸上隊への引継ぎ方法
  • 転覆時の復元方法
  • 潜水活動時の警戒
  • 夜間運用時の操船
  • 災害現場を想定した浅深度や障害物の多い水域での航行
  • 洪水災害時の搬送 等

上記は一例です。ニーズに合ったカリキュラムを提供致しますので、随時お問い合わせください。

2019年度のIRB講習会の実績